田舎で暮らして「退屈」を得た君へ・・・。
遂に大晦日になった!最近は忙しくて風呂にも入れないほどで、稼いだ金も支払いで消えていった・・・。
せっかくの休みも仕事で消えていった。
正月はゆっくり休むつもりだが、
なにせ田舎では仕事が格安のコミュニティーである。
田舎の会社の給料ではPS4など高価な玩具は買えず、
近くに海や山があっても、サーフィンやクライミングの道具が買えない。
泳いだり山登りをするには申しぶんないけども、
近隣の方々からは変人扱いされるのは間違いない。
俺は田舎育ちだけども、なにもすることが無くて発狂しそうだった経験がある。
友人も同様で、仲間とつるんで何をするでもなく語らっていた。
大人は仕事に精を出し、仕事の無いときには酒を飲んで暴れた。
たまに都会から出張で人が来ることがあったけど、
退屈と寂しさでおかしくなり、
俺らが御裾分けで野菜などを持っていくと、お茶など出して長時間しゃべりまくる有り様だった。
そりゃそうだ!
自分が馴染んだものが一気に少なくなるのは、自分が削られたのに等しい!
若い連中に混じれば元気になると言う奴もいるが、
正直、若い連中のような熱量は無く、
自分が歳をとったと実感するばかり・・・。
ただただ、何も無い日々を謳歌するのが幸せだと思わなければ気が狂う。
そう考えるのが嫌な奴は、考える暇も無い程に働くのだよ。
そんで酒を飲んで寝る。
細かいことは考えない!
洗濯していたら近所の猫が遊びに来た。
猫である。
人によっては友人と呼んだり、うちの子と呼んだりする。
寒かろうとは思ったが、
風が冷たいなか満更でもなさそうであった。