昨晩は月が綺麗な夜でした・・・
昨晩は北から流れてきた白い雲と黒い雲が、
夜空の月を隠しながら通過し、そのさまが大変綺麗でした・・・
嫌なことしかない夜勤の日も、
こんな日は、この仕事をしていて良かったと思う。
こんな美しい景色を町中で見られるとは、
なんという幸運だろうか?
家にいたなら寒い夜に外で出ようとは思わない。
窓ごしに見る風景は、
ガラスともどもくもっている・・・
寒い夜に夜空を見上げている男がいるならば、
頭がおかしいと思われても仕方がない。
俺でもそう思う。
実際、仕事や雑事に追われて、
田舎の綺麗な風景すら見ることもかなわず、
日々は残酷にも過ぎて行く・・・
疲れてしまって、
家に帰って食事をしたら寝るような生活は、
繰り返し過ぎて、もはや実感などない。
職場ではバカ笑いしているヤツもいるが、
そんなヤツはろくに仕事もしていない輩で、
給料が安いと不平を洩らしてばかりで、いつの間にやらいなくなる・・・
そしてしばらく経った頃、そいつがやってきて言うのだ。
「辞めなきゃ良かった・・・。」
ウチの作業所に未練があるのか?
何度もしつこく遊びに来た男もいる。
いったいどんな経験をすれば、
そんなみっともない行動が出来るのだろう。
みっともない光景ばかりの日々、
こんな綺麗な夜があっても良いじゃないか?